家族にイライラしてキレるのは病気のサイン?
家族との生活の中で、些細なことでイライラしてしまったり、つい声を荒げてしまったりすることは誰にでもあることです。しかし、暴言・暴力に及んでしまいそうになる、一緒にいることが耐えられないといった状態が続く場合は、何らかの病気が背景にある可能性があります。
家族だけにイライラする・
キレてしまう病気
家族にどうしてもイライラしてしまう、キレてしまう場合に考えられる病気としては、以下のようなものがあります。
双極性障害(躁うつ病)
気分の波が激しい病気で、躁状態とうつ状態を繰り返します。特に躁状態のとき、ハイテンションで清々しい気持ちで活発に動くこともありますが、些細なことでイライラする・怒り出すということがあります。
間欠性爆発障害
急激に怒りを爆発させ、激しい言葉や行動で攻撃してしまう障害です。通常は攻撃的な行動に結びつかないような些細な出来事がきっかけとなり、怒りを爆発させてしまいます。
パーソナリティ障害
考え方・捉え方に極端な偏りがあり、しばしば情緒面や人間関係のトラブルを起こしてしまう障害です。
衝動的な怒りを抑えられずイライラが家族に向くことがあります。
適応障害
ストレスによってこころと身体のバランスが崩れ、情緒的・身体的な症状が現れます。不安、憂うつ、意欲・関心の低下、思考力の低下などに加えて、イライラ・怒りっぽいといった症状が見られることがあります。
発達障害
先天的に認知、行動、知能などに偏りがある障害の総称です。感情のコントロールが難しい傾向があり、うまく伝えられない、まわりと同じようにできないことからストレスが溜まり、家族に対してイライラしてしまうケースが見られます。
月経前症候群
生理が開始されるまでの期間に、腹痛、乳房痛、頭痛、食欲不振・過食、疲労感、急に悲しくなる・涙が出る、イライラ・怒りっぽい、落ち込み、絶望感などの症状に見舞われます。
更年期障害
女性ホルモンの低下による自律神経のバランスの乱れによって、イライラ、意欲の低下、倦怠感、異常な発汗、不眠といった心身の症状が引き起こされます。
反抗挑発症
怒りっぽくイライラし、挑発的に大人に反抗する状態が長期間続き、日常生活に支障をきたしている障害です。就学前から中学生くらいの子どもに見られる傾向があります。
家族にイライラ・キレる病気の原因は?
家族にイライラする病気の背景には、さまざまな要因が関係しています。
家族関係のストレス
夫婦間の対立、家事・育児の負担の不均等、親との関係性の悪化など、さまざまな要因から家庭内のストレスが高まると、うつ病や適応障害のリスクが高まります。
虐待・ネグレクト
(トラウマ)
子ども時代に親から虐待やネグレクトを受けた経験があると、そのトラウマが影響して、大人になってからも家族にイライラしやすくなる可能性があります。特にパーソナリティ障害のリスクが高まります。
遺伝的要因
うつ病などの精神疾患には、遺伝的な要因も関与していると考えられています。家族に精神疾患の人がいると、自分も発症しやすくなる可能性があります。
アルコール依存・薬物依存
アルコールや薬物への依存は、感情のコントロールを著しく低下させます。飲酒時に暴言や暴力が出やすくなったり、禁断症状としてイライラや攻撃性が高まることがあります。
コミュニケーション能力の
欠如
自分の気持ちをうまく言葉で表現できない場合、フラストレーションが溜まり、怒りという形で爆発してしまうことがあります。
家族にイライラして
キレてしまうときの対処法
一時的に距離を置く
いつも一緒にいて喧嘩ばかりしているというケースにおいて、互いに別々の時間を過ごすなど一定の距離を置くと、気持ちが落ち着いたり、自分の言動を反省したりして、関係が良くなることがあります。
休息を取る
神経が過敏になっているときは、誰でもちょっとしたことでイライラしてしまいます。日中に何も考えずにボーッとする時間を作る、リラックスタイムを楽しむといった工夫を取り入れてみましょう。
生活習慣を改善する
生活リズムの乱れ、睡眠不足、栄養の偏りは自律神経のバランスを乱します。規則正しい生活リズム、十分な睡眠、バランスの良い食事、適度な運動を心がけましょう。
アンガーマネジメントを理解する
怒りの感情をコントロールする「アンガーマネジメント」を学ぶことで、イライラしたときに冷静に対処できるようになります。怒りを感じたら6秒待つ、深呼吸をする、その場を離れるなど、自分に合った方法を見つけましょう。
心療内科・精神科を受診する
顔を見るたびにイライラしてしまう、暴言・暴力に及んでしまいそうになる、一緒にいることが耐えられないといった場合には、迷わず心療内科・精神科を受診してください。兵庫県西宮市のはやし心療所でも、こうしたお悩みのご相談を承っております。