社交不安障害(社会不安障害)とは
社交不安障害とは、人前で注目を集める場面において、強い不安や恐怖、緊張を感じ、「失敗して恥をかくのではないか」という心配が頭から離れなくなる病気です。
社交不安障害の症状
社交不安障害の症状は、精神的な症状と身体的な症状の両面に現れます。
症状セルフチェック
以下の項目に当てはまるものが多い場合、社交不安障害の可能性があります。
- 人前に出たことで強い不安や恐怖を感じたことがある
- 恥ずかしい思いをするかもしれない状況に対して、強い不安や恐怖を感じる
- 特定の場面で必ず強い不安や恐怖を感じる
- 上記の不安や恐怖は、自分でも過剰だと思う
- 日頃から、不安や恐怖を感じる場所や状況を避けようとしている
- その不安や恐怖のために、仕事・学校生活・家庭生活がうまくいかないと感じる
これらの症状が長期間続いている場合は、兵庫県西宮市のはやし心療所へ一度ご相談ください。
社交不安障害が
起こしやすい病気
社交不安障害を抱える方は、うつ病・気分障害、パニック障害、強迫性障害、アルコール依存症などを併発するリスクが高くなります。
社交不安障害の原因
社交不安障害の原因は十分に解明されていませんが、以下のような複数の要因が絡み合って発症すると考えられています。
セロトニンの低下
脳内で分泌される神経伝達物質「セロトニン」の減少が、社交不安障害の発症に関係しているとされています。セロトニンが減少する要因として、運動不足、不規則な生活、偏った食事などの生活習慣の乱れが挙げられます。
幼少期の関係性・トラウマ
養育者からの養育態度が「愛情が少なく冷淡」「過干渉・過保護」「共感性の乏しさ」「関心の欠如」などの傾向があったとされています。「人前で恥をかいた」「人前で大きな失敗をした」といった過去のトラウマ体験が、社交場面で当時の記憶を想起させ、強い不安や恐怖を引き起こすこともあります。
遺伝要因
両親が不安症である場合、子どもの発症リスクも上昇するとされています。ただし、遺伝がすべてではないため、「遺伝だから仕方ない」と諦める必要はありません。
社交不安障害の診断
社交不安障害の診断は、DSM-5(精神疾患の診断・統計マニュアル)に基づいて行われます。うつ病、パニック障害、広場恐怖症、発達障害(ASD/ADHD)、甲状腺機能亢進症などでも類似した症状が現れることがあるため、詳しい問診と心理検査により、正確な診断を行います。
社交不安障害の治し方・治療
社交不安障害の治療目標は、「病的な不安を軽減すること」と「回避行動を減らすこと」です。主に、精神療法(心理療法)と薬物療法を組み合わせて行います。
精神療法
精神療法の中で効果があるとされるのが認知行動療法です。認知行動療法は、「認知療法」と「行動療法」を統合したアプローチで、認知の修正や段階的曝露などによって進めていきます。
薬物療法
薬物療法では、主にSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)が第一選択薬として用いられます。SSRIは脳内のセロトニン濃度を高め、不安を和らげる効果があります。